男子プロゴルファー蟬川泰果(せみかわたいが)さんがアマチュア時代に受け取れなかった優勝賞金についてまとめました。
- アマ時代の優勝賞金は6200万円
- 他に受け取れなかった選手は?
世界アマチュアランキング元1位でプロ転向後も注目の男子プロゴルファー!
そんな彼が受け取れなかった賞金をご紹介します。
蟬川泰果が受け取れなかった優勝賞金は6200万円
蟬川泰果さんが受け取れなかったアマチュア時代の優勝賞金は総額で6,200万円です。
具体的な内訳は下記の通りになります。
年度 | 大会名 | 優勝賞金 |
---|---|---|
2022 | パナソニックオープン | 2,000万円 |
2022 | 日本オープン | 4,200万円 |
パナソニックオープンの時はJGTOツアー全体で史上6人目!
日本オープンの時は第一回大会以来の95年ぶりとなるアマチュア優勝という快挙!
さらにいうと、そもそもアマチュアでJGTOツアー2勝は史上初となる記録でした。
世界アマチュアランキングも1位になり、注目度も一気に高まりましたね。
なお、2022年に日本男子ゴルフの下部ツアーであるABEMAツアーの大会の1つ「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2022」で優勝したこともあります。
また、他にもプロだったら賞金を貰える成績を残した大会があるかもしれません。
ただ、今回はレギュラーツアーの優勝賞金に絞ってご紹介しています。
それでも6,000万円以上という高額で、ルール上、仕方ないとはいえ彼が受け取れなかった賞金になります。
私ならせっかく頑張ったのにと考え、すごくショックに感じてしまいそうです。
なぜアマチュアゴルファーは賞金を受け取れないの?
アマチュアゴルファーの資格を持ち続けるためには、賞金を受け取る権利を放棄しないといけないからです。
具体的には「アマチュア資格規則」で下記のように明記されています。
アマチュアゴルファーはマッチ、競技あるいはエキシビションで、賞金やそれと同等のものを目的にゴルフプレーをしてはならない。しかしながら、アマチュアゴルファーは参加前にそのイベントでの賞金を受け取る権利を放棄することを条件に、賞金または同等のものが提供されているゴルフマッチ、競技あるいはエキシビションに参加することができる。
出典元:http://www.jga.or.jp/jga/jsp/index.html
ポイントは二つで、要は「アマチュアなら賞金などが目的でプレーしてはいけない」と「賞金などが出る大会に出場するなら、受け取る権利を放棄しないと出場できない」とルールが決まっています。
このルールを破ってしまうと、アマチュア資格がなくなります。
何でこんな風になっているのかはゴルフという競技の文化や歴史などに由来すると思うので、詳しいことはちょっと分かりませんでした。
ただ、アマチュア資格がなくなると出場できる試合が制限されたり、新たに出場資格を取得しないといけないなど、色々と面倒が増えるようです。
そのため、下手に資格喪失することは得策ではないようです。
ちなみに、近年はルール変更の風向きが強くなってきています。
どうやらこれまではアマチュア優勝なんてほぼなかったですが、最近は増えてきている影響を受けているみたいです。
もしかすると、将来的にはアマチュアでもプロと同じように賞金を獲得できるようになるかもしれませんね。
アマチュアゴルファーが受け取れなかった賞金はどうなる?
アマチュアゴルファーが受け取れなかった賞金は順次、下位の選手へ分配されていきます。
実際、蟬川泰果さんが受け取れなかった2022年の日本オープンの優勝賞金4,200万円は2位の比嘉一貴さんへ分配されました。
残しておくわけにもいかないので、妥当なルールといえる気もします。
ただ、選手としては頑張った証といえる賞金なので、順位通りに獲得したい気持ちがあるかもしれませんね。
蟬川泰果と同じように優勝賞金を受け取れなかった選手
蟬川泰果さんと同じようにアマチュア時代に優勝賞金を受け取れなかった選手はいます。
男子プロゴルファーは6人いて、名前や優勝した大会をまとめると下記の通りです。
名前 | 大会 |
---|---|
倉本昌弘 | 1980年 中四国オープン |
石川遼 | 2007年 マンシングウェアオープンKSB杯 |
松山英樹 | 2011年 三井住友VISA太平洋マスターズ |
金谷拓実 | 2019年 三井住友VISA太平洋マスターズ |
中島啓太 | 2021年 パナソニックオープン |
蝉川泰果 | 2022年 パナソニックオープン 2022年 日本オープン |
なお、下部ツアーのABEMAツアーで考えるなら片山晋呉さんや小平智さんなど8人の名前が挙がります。
ただ、今回はレギュラーツアーで優勝した人に絞ってご紹介させていただきました。
そして、女子プロゴルファーは7人います。
名前 | 大会 |
---|---|
清元登子 | 1973年 トヨトミレディス |
宮里藍 | 2003年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン |
キム・ヒョージュ | 2012年 サントリーレディスオープン |
勝みなみ | 2014年 KKT杯バンテリンレディス |
畑岡奈紗 | 2016年 日本女子オープン |
クリスティン・ギルマン | 2018年 センチュリー21レディス |
古江彩佳 | 2019年 富士通レディース |
なお、勝みなみさんはアマチュア時代に獲得した賞金総額が4,000万円程になるという試算もありました。
もちろん、プロではないため受け取れませんでしたけどね。
こうやって一覧にまとめると、2010年以降にどんどん増えてきていることが分かります。
そのため、アマチュア資格の賞金のルール見直しも、今後加速度的に行われていくかもしれません。
蟬川泰果がアマ時代に受け取れなかった優勝賞金まとめ
- 蟬川泰果が受け取れなかったアマチュア時代の優勝賞金は総額で6,200万円
- アマ時代に優勝賞金を受け取れなかった選手は男子プロゴルファーに6人、女子プロゴルファーに7人いる
今回は男子プロゴルファー蟬川泰果さんがアマチュア時代に受け取れなかった優勝賞金についてまとめました。
ルール上、仕方ないとはいえショックを受けてしまうような金額です。
今後はアマチュアゴルファーでも頑張れば頑張った分、賞金を獲得できるようになるといいですね。



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